しかし、それだけは満足できない自分がいた。
スクルトやフバーハやバイキルト等の補助呪文を唱えれば、それ程難しくないと思ったからだ。
補助呪文も禁止にして…、
そうだ。僧侶、魔法使い、賢者の呪文を禁止したらどうだろうか?
呪文が一切使えないなら選ばないし、わざわざ賢者に転職して呪文を使わない人なんて聞いたことがない。これは面白そうだ。
だが、それだけでは戦士や武闘家だけで構成された超火力型パーティが可能になってしまう。
戦士、武闘家、盗賊は一人だけしか選べないことにして、遊び人は必ず入れことを制限に加えた。
SFC版には性格がある。これにも制限を付けることにした。
ごうけつの前衛とふつうの前衛では大きく差が出ると思ったからだ。
なるべく★が多くなり過ぎないよう、都合良くならないよう気をつけた。
こんな感じでどんどんアイディアを出し、色々な制限を付けることになった。
その結果がコチラ。
細かくなり過ぎて、初めて読む人には面倒なものとなってしまった。
もう少し簡潔に分かりやすくするべきだったと、今では反省している。
実際はゲームをする前に全てを決めたのではなく、ゲームをしながら少しずつ増やしていったものです。
これくらいならクリア可能な範囲だと…と判断して
とりあえずプレイしてみることにした。
…が、いきなり最初の画面で手が止まる。
冒険のルールは決まったが、冒険するキャラの名前を決めてなかったのである。
登場キャラクターは全てドラクエシリーズから付けよう。
オリジナルキャラや他ゲームから名前を持ってくるよりも、読んでくれる人が分かりやすいと思ったからだ。
アリーナは入れたいと思った。
単純に強いし、ドラクエ4ではお気に入りのキャラだからだ。
アリーナを決定だとすると、残りはクリフトとブライが妥当だろうか。
しかし、それでは本家の2章と変わらない。
何より
野郎はいなくていいや
と思った。
「ゆうしゃ」では困るので、ミネアとマーニャをチョイスすることになった。
残りの一枠はシンシアかロザリーで迷った。
シンシアはいまひとつ性格が分からないし、ロザリーは単品で登場させて良いものか悩んだ。
ピサロの枠はないが、ロザリーにすることにした。
決め手は特にない。何となく、である。
職業のことを考えながらの選抜したもりである。
アリーナは武闘家で決まりとして、他三人は勇者と遊び人と…、商人あたりだろうか。
僧侶か魔法使いって手もアリだけど、初めての制限付きプレイだ。
強行突破をかけ過ぎるのも危険だろう。
遊び人はマーニャがイメージに合う。ミネアは…、消去法で勇者っぽくはない。
となると、ロザリーが勇者で、ミネアは商人だろうか。
ロザリーが勇者というのは何だか不思議な気がする。
想像がつかない。大人しそうな性格に見えた。
性格は何しよう?
アリーナはおてんば姫だからおてんばにすればイメージに合うだろう。
性格の★の数も高いものではない。たいりょくなんて★2つだってさ。
大丈夫かな…。
ミネアはしっかりものなイメージがあるけど、そんな性格は存在しない。
ぬけめがない、ともちょっと違う気がする。ミネアは後回し。
マーニャ。カジノでギャンブルやっているイメージ。
それを妹に止められるいる姿。
閃いた。
おちょうしもののマーニャのトラブルに巻き込まれるミネアはくろうにんが合ってそうだ。
マーニャのおかげでミネアの性格まで思い浮かんだ。
残りはロザリー。おとなしそうで、ピサロのことを愛している。
夜に塔の窓から、お願い、届いて私の想いとか言ってた記憶がある。
イムルの宿屋のやつね。
すると、性格はロマンチスト?何か違う気がする。
ロマンチストだと、少しナルシストが入っている気がしたからだ。
そんな風には見えなかった。
暫く考えて込み、ひっこみじあんかやさしいひと、が候補に浮かんだ。
ひっこみじあんでもあるとは思うが、争いを嫌いピサロや人間を最後まで信じるあの性格はやさしいひとの方が合っているかもしれない。
全員の職業と性格が決まった。
普通にカタカナで名付けるのも面白くないと思ったので、
FC(ファミコン)ちっくに平仮名で名付けることにした。
勇者:ろざりー、やさしいひと
武闘家:ありーな、おてんば
商人:みねあ、くろうにん
遊び人:まーにゃ、おちょうしもの
若干エロい気がしないでもないけど、まっいっか。
ようやく、ゲームを進められるようになった。
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